千秋庵総本家

千秋庵総本家

千秋庵総本家の創業は1860年、秋田藩士であった初代「佐々木吉兵衛」が、日米和親条約による開港でにぎわう函館に来てお菓子を売りを始めたところまでさかのぼります。そうして、千秋庵発祥の函館から明治期に小樽千秋庵が大正・昭和に旭川・釧路の千秋庵が独立するにいたりました。

そんな中で三代目吉兵衛に頼まれ、東京から来た「松田咲太郎」が四代目を継いで多くの名菓の考案と発展の礎を築き上げました。人気商品である元祖山親爺(やまおやじ)も咲太郎が開発したお菓子であり、全道各地の千秋庵に製法を伝えました。小樽千秋庵の職長が1921年に札幌で開業し、のちに帯広にまで広がっていきました。屋号の「千秋庵」は、故郷である秋田に思いを馳せ、命名したと言われています。