春に食べたくなる桜餅の種類とは?葉っぱは食べられる?

春に食べたくなる桜餅の種類とは?葉っぱは食べられる?

春になると食べたくなる和菓子のひとつである桜餅。晴れた日にホット一息つきたいとき、お茶と桜餅で心を落ち着かせて、素敵な時間を過ごしてみませんか?

今回は、桜餅には2種類あること、そして食べる際に悩む桜餅がまかれている理由など、桜餅についての豆知識を交えながら、簡単な桜餅の作り方も一緒に解説します。

 

長命寺桜餅(関東風)

 

春になると食べられる桜餅ですが、桜餅には種類があり、関東で食べられているのは「長命寺桜餅」ということをご存知でしょうか。長命寺桜餅とはどんな桜餅なのか、どうして関東は長命寺桜餅なのか、などに加えて作り方も簡単にご紹介します。

長命寺桜餅は、小麦粉に白玉粉(または糯米粉)に砂糖などを加えて薄く焼いた生地にこしあんを包んだものです。超命寺桜餅の起源は、墨田区の長命寺が由来となっています。桜の葉っぱの掃除が大変なため、何かいい方法がないかと考え、塩漬けにした桜の葉で餅を包んで売ったことが始まりとされています。

・作り方

小麦粉や白玉粉を混ぜた生地を薄めに広げ焼き、こし餡を二つ折りで包み、桜の葉っぱで包んで完成です。家庭でも、フライパンやホットプレートで生地が焼けるので簡単に作れます。

 

 

道明寺桜餅(関西風)

 

関西で食べられている種類が、「道明寺桜餅」です。関東の桜餅とは違い、饅頭型のお餅となっています。

 

道明寺粉はお米を蒸して乾燥させ粗引きにして作った粉のため、粒々とした食感が楽しめるのが特徴。もともと、大阪の道明寺において保存食用に作られたのが起源といわれています。

 

・作り方

道明寺粉を沸騰したお湯に入れ、よく混ぜふっくらと水を含ませます。(焦げ付かないように注意)
蒸し器で蒸かしてから、あんこを包んで俵又は円の形に丸め、桜餅で包んで葉っぱを巻いて完成です。家庭でも、簡単に作る方法もあります。道明寺粉が手に入らない場合は炊いたもち米を少しつぶしたものを使っても作ることが可能です。

 

桜餅の葉っぱはどうしたらいいの?

 

桜餅を包んである桜の葉っぱをどうすればよいのか、悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。ここでは、桜餅を食べるとき、葉っぱをどうするべきか、なぜ桜餅には桜の葉が巻かれているのかを説明します。

◇桜餅に桜の葉っぱが巻いてある理由

桜餅に桜の葉っぱが巻いてある理由は、以下の2つです。

・塩漬けの塩味が、餡や餅の甘さを際立たせるため
・お餅の乾燥を防ぐ効果があるため

◇桜餅の葉っぱは食べるべき?

桜餅の葉っぱを食べるか食べないかに決まりはなく、個人の自由です。しかし、道明寺粉を使った桜餅は少しばかりはがしづらいため、付けたまま食べるほうが綺麗にいただけるでしょう。また、茶道の場においては、葉は切りづらいためはがすことが多いようです。

 

 

まとめ

 

桜餅は、春を感じる食べ物のひとつです。どれも同じ桜餅だと今まで思っていましたが、関西と関東では違う種類のことを知り、ますます、桜餅の魅力を感じたことではないでしょうか。

桜餅の葉っぱにも春を感じますが、何よりあのピンク色のお餅が春をより一層感じさせてくれますよね。桜餅を片手に、家族や友達などと一息入れながら、楽しんでみてはいかがでしょうか。